暑くなってきたこの時期、リサイクルショップでもエアコンの需要も急増します。
買取依頼も販売も増えますが、生活の変化に合わせてエアコンのサイズも変更していくのがおすすめです。そんなとき、不要なエアコンを私たちに売っていただき、そのエアコンを必要な方にお渡しできることをうれしく感じています。
さて、そんなエアコンの買い替えを大きく後押しする補助金として2025年、家庭のエネルギー消費削減を強力に後押しする「住宅省エネ2025キャンペーン」があります。昨年も2024年度の同補助金を取り上げましたが、今年もエアコンの買い替えや新設を対象に、最大数十万円の補助金が受けられる本制度のポイントと申請手順を、最新情報をもとに徹底解説します。
目次
住宅省エネ2025キャンペーンの概要
住宅省エネ2025キャンペーンのリフォーム枠では、省エネ性能を備えたエアコン設置工事が補助対象となります。ただし、エアコン単体での申請はできず、以下の要件を満たす「子育てグリーン住宅支援事業」を利用する必要があります。
- 対象プログラム:子育てグリーン住宅支援事業
- 対象世帯:18歳未満の子どもがいる世帯、または夫婦のどちらかが39歳以下の若者夫婦世帯
- 申請要件:必須工事項目(①開口部断熱改修、②躯体断熱改修、③省エネ設備設置)のうち2カテゴリー以上を実施し、合計申請額が5万円以上であること
- 対象機種:空気清浄機能・換気機能付き、APF最新省エネ基準クリア、事務局登録型番
補助額は機種の冷房能力に応じて台数分支給されます(例:3.6 kW以上 27,000円/台、2.2~3.6 kW未満 24,000円/台、2.2 kW以下 20,000円/台)。
申請は工事着手(2024年11月22日以降)→完了後に登録事業者を通じてオンラインで行い、必ず事前に「補助対象製品検索」で型番を確認してください。
住宅省エネ2025キャンペーンの主なプログラム
住宅省エネ2025キャンペーンは、以下の4つの公的支援プログラムで構成されています。各プログラムは単独利用が可能ですが、組み合わせることで補助上限額の引き上げや手続きの一元化が図れます。
- 子育てグリーン住宅支援事業
対象世帯:18歳未満の子どもがいる世帯、または夫婦のどちらかが39歳以下の若者夫婦世帯
要件:必須工事項目(①開口部断熱改修、②躯体断熱改修、③省エネ設備設置)のうち2カテゴリー以上を実施し、合計申請額が5万円以上
補助上限:2カテゴリー実施で40万円、3カテゴリー実施で60万円
※エアコン設置(空気清浄機能・換気機能付き)はこのプログラムのみ補助対象です。 - 先進的窓リノベ2025事業
対象:全ての住宅所有者等
内容:高断熱窓の新設、内窓設置、既存サッシ交換などの開口部断熱改修
補助上限:1戸あたり最大200万円 - 給湯省エネ2025事業
対象:全ての住宅所有者等
内容:エコキュート・エコジョーズなど高効率給湯機器の設置・交換
補助上限:1戸あたり最大30万円程度 - 賃貸集合給湯省エネ2025事業
対象:集合住宅の管理組合やオーナー等
内容:共同住宅向け高効率給湯システムの一括導入
補助上限:物件規模に応じて変動
なお、子育てグリーン住宅支援事業の対象外となる世帯でも、先進的窓リノベ2025事業や給湯省エネ2025事業では窓の断熱改修や高効率給湯機器の導入による補助を受けることができます。
補助金の対象者と対象となるエアコンの種類
対象プログラム:
住宅省エネ2025キャンペーンの「子育てグリーン住宅支援事業」において、空気清浄機能・換気機能付きエアコンの設置が補助対象となります。
対象世帯:
以下のいずれかに該当する世帯が申請可能です。
- 18歳未満の子どもがいる世帯(子育て世帯)
- 夫婦のいずれかが39歳以下の世帯(若者夫婦世帯)
申請要件:
必須工事項目のうち、以下の3カテゴリーから2カテゴリー以上を実施し、合計補助申請額が5万円以上であること。エアコン設置は「省エネ設備設置」として申請します。
- 開口部断熱改修(窓・ドアなど)
- 躯体断熱改修(壁・天井・床)
- 省エネ設備設置(高効率給湯器、エアコンなど)
補助額:
機種の冷房能力に応じ、以下の金額を台数分支給します。
3.6 kW以上:27,000円/台
2.2 kW超~3.6 kW未満:24,000円/台
2.2 kW以下:20,000円/台
対象機種要件:
以下のすべてを満たす機種が対象です。
- 空気清浄機能または換気機能を備えている
- APF(通年エネルギー消費効率)が最新省エネ基準をクリアしている
- キャンペーン事務局に登録された製品型番である
- 登録事業者(施工業者)が工事・設置を行い、申請時に「補助対象製品リスト」に登録されている
確認方法:
施工前に住宅省エネポータルの 補助対象製品検索 で、設置予定の型番が登録済みかを必ずご確認ください。
申請期間・申請期限
本キャンペーンのエアコン補助金申請には、工事着手から交付申請まで以下のスケジュール・期限があります。早めの準備と申請が確実な補助獲得のカギです。
- 対象工事着手期間: 2024年11月22日以降に着手したエアコン設置工事であること。
- 交付申請受付開始: 2025年3月31日頃(登録事業者によるオンライン申請)。
- ワンストップ申請(戸別)受付開始: 2025年4月28日。
- 一括申請およびワンストップ申請(一括)受付開始: 2025年5月30日。
- 受付終了: 予算上限に達し次第終了(遅くとも2025年12月31日まで)。
申請手続きはすべてオンラインで、登録事業者を通じて「住宅省エネポータル」上で行います。予算が早期に上限に達することもあるため、工事完了後は速やかに事業者へ申請を依頼しましょう。
地方自治体の補助金制度
国のキャンペーンで対象外となる世帯でも、市区町村や都道府県が独自に「窓の断熱改修」や「高効率給湯機器の導入」などをサポートする補助制度を設けていることが少なくありません。国の補助と地方自治体の支援を組み合わせることで、自己負担をさらに抑えられる可能性がありますので、お住まいの自治体公式サイトもぜひご確認ください。
東京都ゼロエミッション行動推進事業
対象:都内在住の住宅所有者
内容:高効率エアコンや窓断熱リフォーム、太陽光発電など
補助額:エアコン設置で最大3万円、窓断熱改修で最大10万円横浜市住宅省エネリフォーム支援事業
対象:市内戸建て・マンション所有者
内容:内窓設置、断熱材追加工事、高効率給湯機器など
補助額:工事項目ごとに5万円~20万円(上限50万円)大阪市住宅エコポイント事業
対象:市内の一般住宅所有者
内容:省エネ窓・外壁断熱、高効率エアコンの導入
補助額:ポイント制で1ポイント=1円換算、窓改修で最大20,000ポイント、エアコンで最大10,000ポイント札幌市エコリノベーション支援事業
対象:市内戸建て住宅所有者
内容:断熱改修全般、省エネ設備設置
補助額:工事項目ごとに10%~30%補助(上限100万円)
各制度の詳細や申請方法は、該当自治体の公式ホームページで確認してください。国の「住宅省エネポータル」と併せてチェックし、手続きの重複や要件の違いに注意しながら活用しましょう。
まとめ:2025年版エアコン補助金活用のポイント
2025年版エアコン補助金を最大限に活用するためのポイントは次のとおりです。
- 申請プログラムは「子育てグリーン住宅支援事業」のみエアコン補助対象。対象世帯の要件と必須工事の組み合わせを事前に確認。
- エアコンは空気清浄機能・換気機能付きモデルで、APF基準クリアかつ製品登録済みの型番を必ず選定。
- 工事着手は2024年11月22日以降、完了後は登録事業者を通じて速やかに住宅省エネポータルで申請。
- 先進的窓リノベや給湯省エネ事業と併用すると、断熱性能向上や給湯設備の導入と合わせて補助額の上乗せが可能。
- 地方自治体の独自制度も併用すれば、さらに自己負担を軽減。窓リフォームや給湯機器設置の補助もチェック。
これらを踏まえ、リフォーム計画を立てる際は必ず施工業者と要件・スケジュールをすり合わせ、申請漏れのないよう手続きを進めましょう。
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