照明の電気代は見直すべき?意外と高い照明器具の電気代!LED・10年前・20年前を徹底比較

照明の電気代

「照明なんて一度取り付けたら終わり」と思っていませんか?
実は、照明は暮らしに合わせて見直すことで、空間の快適さだけでなく、電気代の節約にもつながる重要な存在です。

10年前・20年前の照明器具をそのまま使っている場合や、白熱電球・蛍光灯を使い続けているご家庭では、最新のLED照明に切り替えるだけで年間数千円〜1万円近くの節約になることも。

また、ライフスタイルの変化――たとえば、子どもが生まれた、在宅ワークが始まった、夫婦二人の生活になったなどの節目では、照明の明るさや機能も見直すタイミングです。

この記事では、照明の電気代の目安やLEDとの比較、古い照明器具を使い続けるリスク、買い替えによる節約効果、さらには中古活用のポイントまで、わかりやすく解説していきます。

家庭での照明の電力消費の割合

冷蔵庫やエアコンに比べて、「照明ってそんなに電気を使わないのでは?」と思われがちです。しかし、実際には照明は家庭の消費電力の中でも上位に入る存在です。

資源エネルギー庁の調査によると、家庭で使われる電力のうち、照明の占める割合はおおよそ10〜15%程度。冷蔵庫、テレビ、エアコンに次いで4番目〜5番目に電気代がかかる家電カテゴリと言われています。

特に複数の部屋で長時間使われる照明は、積み重ねで電気代への影響が大きくなる傾向にあります。使用時間が長い照明こそ、LEDに切り替えることで大きな節電効果が期待できます。

つまり、照明は「何となくそのまま使っている」ことが多い家電ですが、見直すことで家全体の光熱費を効率よく下げられる対象でもあるのです。

LED vs 蛍光灯・白熱電球|電気代の違いを比較

照明の節電を考えるうえで欠かせないのが、電球の種類ごとの電気代の違いです。特に、白熱電球や蛍光灯からLEDへの切り替えは、最も効果的な省エネ対策のひとつです。

それぞれの消費電力と電気代の目安

照明の種類消費電力(目安)1日5時間 × 30日使用時の電気代
白熱電球(60W)約60W約270円
蛍光灯(20W形)約20W約90円
LED電球(8W相当)約8W約36円

このように、LEDは白熱電球の約1/7、蛍光灯の約1/2以下の電力で同じ明るさを実現できるため、電気代も大幅に節約できます。

1個あたりの差は小さく見えますが、照明は家の中で複数箇所にあり、しかも毎日使うもの。すべてLEDに切り替えると、年間で数千円〜1万円近い節約になることもあります。

10年前・20年前の照明器具は損?

照明器具は壊れにくく、見た目にも大きな劣化がないため、「まだ使えるから」と何年も使い続けているケースが少なくありません。しかし、10年前・20年前の照明器具には、今の省エネ技術がほとんど搭載されていません

特に、白熱電球が主流だった時代の照明器具では、1つの電球で60W以上の電力を消費していたことも珍しくなく、LEDに比べて数倍の電気代がかかっている可能性があります。

さらに、古い器具では調光機能がなく、明るさを変えられないことで無駄な電力を使っている場合も。照明の使い方や時間帯に応じて明るさを調整できる最新機種なら、不要な消費を防ぎやすくなります。

また、20年前の照明器具の中には、LED電球が物理的に取り付けられない規格のものもあります。その場合、電球だけでなく器具ごと交換しなければ、省エネ化が難しいというケースも。

「まだ使える」は「節約できている」とは限りません。長年使い続けている照明こそ、一度電気代を見直してみる価値があります。

照明の買い替えでどれだけ節約できる?

年間で節約できる電気代の目安

例えば、60Wの白熱電球を使っていた部屋で、LED(8W相当)に切り替えた場合の電気代の差は次の通りです。

  • 白熱電球:60W × 5時間 × 30日 × 0.027円 = 約243円/月
  • LED電球:8W × 5時間 × 30日 × 0.027円 = 約32円/月
  • 差額:約211円/月 → 年間で約2,500円

これが1箇所だけの話だとしても、リビング・寝室・廊下・玄関など家全体で5〜6か所分を見直せば、年間1万円以上の節約になる可能性もあります。

何年で元が取れるのか?シミュレーション

LED電球は1個あたり1,000円前後が一般的。白熱電球と比べて初期コストは高く感じるかもしれませんが、電気代の差額で簡単に回収できます。

  • 電球1個の価格:1,000円
  • 年間節約額:約2,500円
  • 約5ヶ月で元が取れる計算

さらに、LEDの寿命はおよそ**40,000時間(約10年)**とされており、交換の手間や買い替えコストも大幅に削減できます。省エネ・長寿命・節約の三拍子が揃った照明として、買い替えのメリットは非常に大きいといえるでしょう。

ライフスタイルに合った照明選びを

暮らし方が変われば、明るさや機能も見直し時

照明はただ「明るくなればいい」というものではありません。家族構成や働き方、過ごし方の変化に合わせて、必要な明るさや設置場所、機能も変わってきます。

たとえば、一人暮らしから家族暮らしへ、子ども部屋の新設、在宅ワークの開始など、ライフスタイルが変わるタイミングは、照明を見直す絶好の機会です。

また、照明の配置や種類を見直すことで、空間が広く見えたり、作業効率が上がったりと、生活の質も大きく変化します。

調光・調色・センサー付きなど機能面も進化

近年の照明は、省エネだけでなく「使いやすさ」や「快適さ」を重視した高機能モデルが増えています。たとえば:

  • 調光機能:時間帯や用途に合わせて明るさを調整
  • 調色機能:昼白色〜電球色に切り替え、リラックス空間を演出
  • 人感センサー:玄関・廊下などで無駄な点灯を防止
  • スマート照明:アプリや音声でON/OFF・調整が可能

このように、今の生活にぴったり合った照明を選べば、電気代だけでなく、使い勝手や快適さも大きくアップします。

中古やリユース照明も選択肢に

コストを抑えたい人におすすめの選び方

「新しい照明に変えたいけど、なるべくコストは抑えたい」──そんなときは、中古やリユース品の照明器具を活用するのも一つの手です。

リサイクルショップやネットオークション、フリマアプリなどでは、状態の良い照明器具や未使用のLED電球が手頃な価格で手に入ることもあります。特に短期間の住まいや事務所、仮設の空間など、使用期間が限定されているケースでは中古照明が実用的です。

また、最近では中古品でも省エネ性能の高いLED対応照明が出回っており、新品にこだわらなくても十分な機能性が確保できるようになっています。

ただし、中古照明を選ぶ際は、取り付け規格が現行の住宅設備と合うか電球の口金サイズが標準規格かなどを確認しておくと安心です。

照明の買い替え=新品というイメージがあるかもしれませんが、中古やリユース品をうまく活用すれば、コストと機能のバランスを両立できます。

まとめ:快適で省エネな照明で暮らしをアップデート

照明は毎日の生活に欠かせない存在ですが、使い方や器具の選び方を見直すことで、電気代の節約や快適な空間づくりにつながる、大きな可能性を秘めた家電でもあります。

とくに10年前・20年前の古い照明器具を使い続けている場合は、LEDへの切り替えだけで年間数千円〜1万円近い節約になることも。また、暮らし方に合った明るさや機能を選ぶことで、作業効率やリラックス効果など、生活の質そのものが向上することもあります。

新品への買い替えはもちろん、中古やリユース品を活用することで、コストを抑えながら省エネ化を進めることも可能です。

「照明なんてどれも同じ」と思わずに、一度今の照明を見直してみませんか?快適さと節約を両立できる照明選びは、暮らしのアップデートにつながる第一歩です。

よくある質問

Q. LED電球は蛍光灯や白熱電球とそのまま交換できますか?

基本的には、口金のサイズ(例:E26、E17など)が合っていれば交換可能です。ただし、調光器付きの照明器具や密閉型器具には対応していないLED電球もあるため、購入前にパッケージの対応表記を確認しましょう。

Q. LED電球は高いけど、本当に元が取れるの?

LED電球は1個あたり1,000円前後とやや高価ですが、消費電力が少なく、寿命が約10年と非常に長いため、電気代と交換頻度を考慮すれば半年〜1年程度で元が取れるケースが多いです。

Q. 蛍光灯からLEDに交換すると明るさが足りないって本当?

昔のLEDには明るさにばらつきがありましたが、現在は明るさの指標「lm(ルーメン)」を確認すれば、蛍光灯と同等以上の明るさを確保できます。ワット数よりもルーメン値で比較するのがポイントです。

Q. LED電球にも種類がありますか?

はい、色味(電球色・昼白色・昼光色)や明るさ、調光対応・センサー付き・スマート照明対応など様々な種類があります。用途に応じて適切なタイプを選びましょう。

Q. 古い照明器具はそのまま使っても大丈夫?

古い器具でも使える場合はありますが、LED非対応の規格や劣化による安全性の懸念があることも。長年使っている場合は、器具ごと交換するのが安心です。

ライフスタイルが変わったら照明の見直しを検討しよう

照明は日々使い続ける家電ですが、家族構成や生活スタイルの変化に応じて、見直すことも大切です。 一人暮らしから二人暮らしへ、子ども部屋の新設や在宅ワークの開始など、暮らし方が変われば必要な明るさや照明の位置・種類も変わってきます。 そんなタイミングこそ、今の暮らしに合った照明への切り替えで、住空間の快適さや省エネ効果がぐっと高まります

もし古い照明器具を手放すなら、リサイクルショップや不用品回収サービスの活用も選択肢のひとつです。 まだ使える状態であれば、買取してもらえる可能性もあり、新しいLED照明の購入資金に充てることもできます。 また、状態の良い中古品や新古品を選べば、コストを抑えつつ省エネ性能の高い照明に切り替えることも可能です。

たとえば、短期間の仮住まいや事務所での利用など、使用期間や用途が限定されている場合は、 無理に新品を購入せず、中古の照明器具をうまく活用するのもおすすめです。 設置場所・明るさ・必要な機能を見直し、今の生活にぴったりの照明を選びましょう。

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