
「V8とV10って何が違うの?」「コードレスがいいのはわかるけど、どれを選べばいい?」と、お客様から必ずと言っていいほど聞かれます。
同じ“ダイソンの掃除機”でも、シリーズ名・数字・「Fluffy」「Absolute」などの名前がバラバラで、正直パッと見では違いが分かりづらいですよね。そこでここではリサイクルショップ店員の目線から「まずここだけ押さえればOK」というダイソン選びの基準や、中古で見るときのチェックポイントをわかりやすく解説していきます。
目次
はじめにダイソン掃除機の「型番」とシリーズ名を整理しよう
ダイソンの名前がややこしく感じる理由
「ダイソンのV8が〜」「V10のFluffyが〜」などと言われても、パッとイメージしにくい方も多いと思います。
ダイソンの掃除機は、「シリーズ(V8・V10・V11…)」+「サブネーム(Fluffy・Absolute・Animalなど)」+「細かい型番」の組み合わせで構成されているため、名前だけ見るととても複雑に見えてしまうのです。
ただ、ポイントさえ押さえれば、「これは世代いくつで、どんな床向けか」がざっくりイメージできるようになります。
「V8」「V10」「V11」…数字シリーズの意味
コードレスのスティック型ダイソンでよく見るのが、「V8」「V10」「V11」「V12」「V15」などの表記です。
簡単に言うと、これはモーターやバッテリー性能などの“世代番号”のようなもので、基本的には数字が大きいほど新しい・高性能なシリーズと考えてOKです。
- V8:今でも人気の“定番中古”世代。価格もこなれてきたバランス型。
- V10・V11:吸引力やバッテリー持ちが強化され、メイン機として使いやすい世代。
- V12・V15:より軽量化・高性能化が進んだ、比較的新しい世代。
中古品を見るときも、「Vいくつか」をチェックするだけで、おおよその世代やスペック感がつかめます。
「Fluffy」「Absolute」「Animal」って何が違う?
同じVシリーズの中でも、「Fluffy(フラフィ)」「Absolute(アブソリュート)」「Animal(アニマル)」などの名前が付いています。これは主に付属ヘッドやツールの違いを表しています。
- Fluffy:ソフトローラークリーナーヘッドが付いたモデル。
フローリング中心の家庭に向いた構成です。 - Animal:カーペットやペットの毛に強いヘッドが付いた構成が多いです。
- Absolute:Fluffy+その他ヘッドなど、付属品が盛り盛りの“全部入り”寄りの構成名として使われることが多いです。
中古で買うときは、箱に書いてある名前だけでなく、「現物として今何が付いているか」をきちんと確認するのが大事です。
本体の型番ラベルを見るときのポイント
ネットの情報や付属品だけでは不安なときは、本体側面やバッテリー付近に貼ってある型番ラベルをチェックしましょう。
そこには「SV〇〇」などの記号で、正式な型番・製造ロットが記載されています。
- 「SV」から始まる型番 → 日本向けコードレスモデルでよく見られる形式
- 同じVシリーズでも、年式や販売ルートで微妙に型番が違うことがある
- リサイクルショップでは、この型番を元に年式やスペックを調べることが多い
気になるモデルがあれば、型番をメモして公式サイトやカタログと照らし合わせると、より正確にスペックが把握できます。
中古で見るときは「シリーズ+サブネーム」でざっくり判断
はじめから細かい型番まで覚える必要はありません。中古を選ぶときは、まずは次の2点を押さえておけば十分です。
- Vいくつか(世代):V8なのかV10なのかV11以降なのか
- サブネーム:Fluffy/Animal/Absolute などで、床や付属品の傾向をイメージ
この基本だけ頭に入れておくと、「うちはフローリングだからV10のFluffy系かな」「カーペット多めだからAnimal寄りがよさそう」といったように、自分の家に合う候補がグッと絞りやすくなります。
このシリーズの数字が具体的に何を意味しているのか、V8〜V15のざっくりした違いをリサイクルショップ目線で解説していきます。
V8・V10・V11・V12・V15…数字が大きいと何が変わるの?
ざっくり言うと「世代」と「パワー」の違い
ダイソンのコードレス掃除機は、V8・V10・V11・V12・V15…のように「V+数字」で世代が分かれています。
イメージとしては、スマホの「◯◯12」「◯◯13」のようなもので、数字が大きいほど新しい世代・高性能になっていくと思ってもらえばOKです。
世代が新しくなると、主に次のような部分が少しずつ良くなっていきます。
- 吸引力(ゴミの取りやすさ)
- バッテリーの持ち時間
- 本体の軽さ・取り回しやすさ
- 運転音や操作性、液晶表示などの使い勝手
とはいえ、「とにかく数字が大きければ正解!」というわけでもありません。
リサイクルショップでよく聞かれる“現場感覚”で、世代ごとのざっくりした特徴を見ていきます。
V8:今でも十分使える“定番中古”
V8は、今でも中古市場でかなりよく見かける定番モデルです。世代としては少し前ですが、その分価格もこなれてきており、「初めてのダイソン」候補にしやすい存在です。
- 新しすぎない分、中古だと手が届きやすい価格帯
- フローリング中心の家庭なら、パワー面もまだまだ現役レベル
- バッテリーの劣化具合だけは要チェック(使用年数が長い個体も多いため)
「まずはダイソンのコードレスを試してみたい」「予算を抑えたい」という人には、状態の良いV8は狙い目の世代です。
V10・V11:メイン機として使いやすい中核世代
V10・V11あたりになると、吸引力とバッテリー持ちのバランスがグッと良くなり、一軒家でもメイン機として使いやすくなってきます。
- V8と比べて「ゴミの吸い残しが減った」と感じる方が多い世代
- 運転時間も伸び、1回の掃除で充電切れしにくい
- 中古でもまだ人気が高く、「型落ちハイエンド」的な立ち位置
リサイクルショップ目線で言うと、「ちゃんとメインの掃除機として使いたい人」におすすめしやすい世代です。
価格と性能のバランスを取りたいなら、V10・V11あたりを基準に考えるのもアリです。
V12・V15:軽さと高機能を両立した新しめ世代
V12・V15は、より軽量化・高性能化が進んだ新しめのシリーズです。
モデルによっては、ゴミの量や種類を画面で見られたり、より静か&パワフルになっていたりと、機能面でも進化しています。
- 軽さを重視したモデルや、高機能な上位モデルが多い
- 中古でもまだ高めの価格帯だが、その分「新しさ」「バッテリーの安心感」が期待しやすい
- 長く使う前提で「いいやつを一台」狙いたい人向け
「せっかく買うなら新しい世代がいい」「掃除のストレスをできるだけ減らしたい」という方には、このあたりの世代がおすすめです。
数字が大きければ何でも良いわけではない
ここまで読むと、「じゃあ数字が大きいモデルを選べば間違いないのでは?」と思うかもしれません。
たしかに性能面では新しい方が有利ですが、中古の場合は別の視点も大切です。
- 世代が新しいほど、中古でも価格が高くなりやすい
- 古い世代でも、使用頻度が少ない「キレイな個体」なら十分活躍する
- 逆に、新しい世代でも、ハードに使われてバッテリーがヘタっている個体もある
つまり、「Vいくつか」+「状態(バッテリー・キズ・汚れ)」+「価格」のバランスを見ることが大事です。
数字だけで飛びつかず、総合点で判断するのがおすすめです。
リサイクルショップでの「数字の見方」のコツ
実際に店頭で見るときは、まず「V8〜V11」くらいまでを中心に、予算と相談して上の世代も視野に入れるイメージが現実的です。
- 予算重視:状態の良いV8〜V10あたりを中心に探す
- 性能とバランス重視:V10・V11世代をベースに検討
- 長くガッツリ使いたい:余裕があればV12・V15世代も候補に
この「数字の違い」を踏まえたうえで、コードレスかキャニスターか、まずどちらを選ぶべきかを一緒に整理していきましょう。
コードレスかキャニスターか?まずここを決めよう
ダイソン=コードレスのイメージ。でもキャニスターもある
「ダイソンの掃除機」と聞くと、多くの方はスティック型のコードレスを思い浮かべると思います。
実際、リサイクルショップでもメインはコードレスですが、静かに根強い人気があるのがキャニスター(床置きタイプ)です。
どちらにもハッキリとしたメリット・デメリットがあるので、まずは「自分の家にはどちらが向いているか」を決めるところからスタートすると、モデル選びがぐっと楽になります。
コードレスのメリット・デメリット
まずは、店頭でも一番動きが早いコードレス(スティック型)から。
- メリット
- コードを抜き差ししなくていいので、思い立ったらすぐ掃除できる
- 階段・車内・家具のすき間など、狭い場所もサッと掃除しやすい
- 壁掛けスタンドなどと組み合わせると、収納しながら充電もできてラク
- 「掃除機を出すのがめんどくさい…」を減らせるので、こまめに掃除しやすい
- デメリット
- バッテリーの持ち時間に限りがある(長時間連続運転には向かないモデルも)
- バッテリーが劣化すると、運転時間が短くなる → 中古なら特に要チェック
- ごみ捨ての頻度が多くなりがち(ダストボックスが小さめ)
「掃除は短時間を何回かに分けて」「フローリングが多い」というお宅では、コードレスが圧倒的に使いやすいです。
キャニスターのメリット・デメリット
一方、キャニスタータイプは、本体を床に置きながらホースとヘッドを動かす、いわゆる“昔ながらの掃除機スタイル”です。
- メリット
- コンセント給電なので、バッテリー切れの心配がない
- 長時間掃除してもパワーが落ちにくく、広い家や一気掃除に向いている
- モデルによってはコードレスより静かに感じるものもある
- ダストボックス(ごみ容量)が大きめで、捨てる頻度が少なくて済む
- デメリット
- コードの抜き差し・本体の移動が必要で、ちょっとした掃除には出しづらい
- 収納スペースを少し多めに取る必要がある
- 段差の多い家や狭い廊下だと、引き回しが煩わしく感じることも
「一戸建てで部屋数が多い」「週末にガッツリまとめて掃除するスタイル」という方には、キャニスタータイプの安定感もまだまだ魅力的です。
家の間取りと生活スタイルで考える
リサイクルショップでご案内していると、家の広さ・間取り・暮らし方で向き不向きがかなり分かれます。
- マンション・アパート、2LDKくらいまで
→ コードレスをメイン機にしやすい。短時間で一気に回れるので、バッテリーも足りやすいです。 - 戸建てで部屋数が多い/2〜3階建て
→ コードレス+キャニスターの併用、または性能の高いコードレスで「フロアごとに使い分け」する方が多い印象です。 - 小さい子どもやペットがいる家庭
→ こぼれたお菓子や抜け毛など、こまめな“ついで掃除”が増えるので、パッと出せるコードレスが活躍しやすいです。
体力・持ちやすさの観点から選ぶ
意外と見落とされがちなのが、本体の重さと持ち方です。
- コードレス:腕で支える時間が長いので、腕力に自信がない方やご高齢の方は軽量モデル推奨
- キャニスター:本体は床に置いたままなので、腕への負担は少ないが、本体を持ち上げて階段移動する場面はある
店頭で実際に持ってみて、「これなら5〜10分くらい片手で使っていられそうか」をイメージすると、失敗しにくくなります。
中古で選ぶなら、まずは「コードレス優先+必要ならキャニスターも検討」
中古市場のボリュームでいうと、ダイソンは圧倒的にコードレスが中心です。
そのため、まずはコードレスを基準に自分に合うシリーズを考えつつ、
- 掃除範囲が広い
- 一気に長時間かけるのが好き
- バッテリー切れを絶対に避けたい
といった方は、キャニスタータイプをサブ候補に入れる、という考え方がおすすめです。
床の種類や家族構成別に、「うちにはどのダイソンが合いそうか」を、もう少し具体的に見ていきます。
床の種類・家族構成別「うちに合うダイソン」の選び方
フローリング中心のご家庭:Fluffy系ヘッドが本領発揮
リビングや廊下、寝室までほとんどフローリングというお宅なら、ダイソンの中でも「Fluffy(フラフィ)」系が相性バツグンです。
フワフワしたソフトローラーが特徴で、細かいホコリや髪の毛をしっかりキャッチしつつ、床にキズが付きにくいのが強みです。
- おすすめモデル:V8 Fluffy / V10 Fluffy / V11 Fluffy など
- ポイント:
- フローリングのホコリ・髪の毛を一往復でサッと取ってくれる
- 砂ぼこりや細かいゴミも残りにくい
- 音も比較的マイルドで、集合住宅でも使いやすい
「うちはほぼフローリングだけど、ときどきラグがある程度」という方も、まずはFluffy系から検討してOKです。
カーペットやラグが多いご家庭:パワーヘッド重視で選ぶ
リビング全面カーペット、ふかふかのラグが多いお宅では、カーペットに強いヘッド構成を選ぶのがポイントです。
ペットの毛やホコリがカーペット奥に入り込むため、しっかりかき出してくれるブラシが欲しくなります。
- おすすめモデル:Animal系・Absolute系のヘッドが付いたV10以降のシリーズ
- ポイント:
- モーターヘッド(ブラシが回転するタイプ)が付いているかチェック
- カーペットモードやパワー調整ができる機種だと、より使いやすい
- フローリング兼用の場合は、「フローリングで強すぎてキズにならないか」も確認
中古の場合、箱や名前だけで判断せず、実際にどのヘッドが付いているかを必ず確認しましょう。
畳の部屋が多い・和室メインのご家庭:ソフトなヘッド+弱モードを活用
和室が多い、畳の上で生活する時間が長い場合は、畳を傷めにくいヘッド選びが重要です。
- おすすめ:
- ソフトローラー系のFluffyヘッドを弱〜中モードで使用
- もしくは、標準ヘッドでもパワーを上げすぎない使い方
- ポイント:
- ゴリゴリと押しつけず、軽く滑らせるイメージで動かす
- 畳の目に沿って動かすと、ゴミが取りやすく、表面も傷みにくい
- 畳専用ヘッドが別売りで用意されていることもあるので、必要なら追加も検討
「フローリング+畳」というミックス環境なら、Fluffy系のダイソンをベースに使い分けると扱いやすいです。
小さい子どもがいるご家庭:軽さと取り回しやすさ重視
子育て世帯では、こぼれたお菓子・砂・ホコリなど、“ちょこちょこ掃除”の回数がとにかく増えます。
そのため、「一回のパワー」よりもサッと持ち上げてサッと使える軽さが重要になることが多いです。
- おすすめシリーズ:V8・V10の軽量構成/V12などの軽量モデル
- ポイント:
- フローリング中心ならFluffy系ヘッドで十分
- ママ・パパのどちらがメインで使うか、実際に持ってみて重さを確認
- 壁掛け収納や充電スタンドがあると、「出す→しまう」がラクで継続しやすい
リサイクルショップ目線だと、「軽めのV8/V10+ソフトローラー」構成あたりが、子育て世帯におすすめしやすい組み合わせです。
ペットと暮らしているご家庭:毛の量と床の種類で選ぶ
犬・猫などのペットがいるお宅では、毛の量と床の種類で最適なモデルが変わります。
- フローリング+抜け毛が多い場合
- Fluffyヘッドで十分対応可能なことが多い
- 毛が絡みにくいローラーかどうかもチェック
- カーペット+抜け毛が多い場合
- Animal系・カーペット向けモーターヘッド付きモデルがおすすめ
- ペット用ツール(ミニモーターヘッドなど)が付属しているとソファ掃除もラク
中古で買う際は、ヘッドに毛が絡みまくっていないか・ブラシのヘタリがないかも重要なチェックポイントです。
一人暮らし・共働き世帯:掃除の「ハードル」を下げるモデルを
忙しい一人暮らし・共働き世帯では、「掃除機を出すのが面倒」→「つい後回し」になりがちです。
そういう生活スタイルの方には、とにかく気軽に使えるコードレスがおすすめです。
- おすすめ像:
- フローリング中心の1K〜2LDK → V8〜V10のFluffy系
- ちょっと広めの2LDK〜3LDK → V10・V11あたりを基準に検討
- ポイント:
- 重さと持ちやすさ(片手で階段を上り下りできそうか)
- バッテリーの持ち時間(中古は特に要チェック)
- スタンドや壁掛けの有無(毎回しまうのが面倒だと使われなくなりがち)
「ちょっと気になったときに3分だけかけられる」環境を作れると、結果的に部屋のキレイさが保ちやすくなります。
迷ったら「床7割フローリングかどうか」で考える
ざっくりですが「家の床の7割が何か」で候補を絞ると、かなり決めやすくなります。
- 7割以上フローリング → Fluffy系ヘッドのモデルを基本線に
- カーペット・ラグが多い/ペットの毛が気になる → Animal系・モーターヘッド付きモデルも候補に
この「床+家族構成」の目線で候補を絞ってから、Vいくつか(世代)と予算・中古の状態を合わせて見ていくと、グッと選びやすくなります。
リサイクルショップ店員視点の「これならおすすめしやすい」定番モデル
まずはここから:迷ったら「V8 Fluffy」クラス
中古でいちばんご案内しやすい“鉄板”が、V8シリーズ(とくに Fluffy 系)です。
世代としては少し前ですが、そのぶん価格がこなれていて、「初ダイソン」入門機として非常にバランスが良いモデルです。
- フローリング中心のご家庭なら、吸引力もまだまだ十分
- 中古の流通量が多く、状態や価格を比較しやすい
- パーツやバッテリーも互換品を含めて入手しやすい
リサイクルショップ側としても、「この状態と価格なら自信をもっておすすめできる」という個体に出会いやすい世代です。
メイン機としてガッツリ使いたいなら:V10・V11 クラス
「せっかく買うなら、メインの掃除機としてしっかり使いたい」という方には、V10・V11世代がとてもおすすめしやすいです。
- V8と比べて、吸引力とバッテリー持ちが一段階パワーアップ
- 2LDK〜3LDKくらいのお部屋なら、1回の充電で家中一気に掃除しやすい
- 新しすぎないので、新品よりもぐっと手頃な価格帯に落ちてきている
とくにV10 Fluffy / V11 Fluffyあたりは、フローリング中心のお宅向けに「これ買っておけば困りにくい」定番ポジションです。
リサイクルショップ店員目線でも、「メイン機としておすすめしやすい」世代と言えます。
軽さ重視・長く使いたい人向け:V12 Slim などの軽量モデル
「とにかく軽さが大事」「腕力に自信がない」「こまめにサッと使いたい」という方には、V12 Slimなどの軽量モデル系も人気です。
- 本体が軽く、女性やご高齢の方でも扱いやすい
- 最新世代寄りなので、バッテリーの寿命も期待しやすい(個体差は要チェック)
- 価格はやや高めだが、「長く使う前提」なら選ぶ価値あり
中古で出回る数はV8・V10ほど多くはないものの、「軽さ重視」「新しさ重視」のお客様には提案しやすい一台です。
コスパで選ぶなら「状態の良い V8/V10」
一番満足度が高くなりやすいのは、次のようなパターンです。
- V8 または V10 系列
- バッテリーの持ちがしっかりしている個体
- ヘッドの回転や吸い込みに違和感がないもの
- キズ・汚れが少なく、前オーナーの使い方が丁寧そうなもの
同じシリーズでも、年式や使用感で“当たり外れ”が変わるのが中古の正直なところです。
「型番だけ」ではなく、実物の状態+価格のバランスを見て「これは使いやすい」と判断できる個体を選ぶことが大切です。
店員に聞いてほしい「おすすめしやすい理由」
気になるモデルがあったら、ぜひリサイクルショップの店員に、こんな質問をしてみてください。
- 「このV◯は、今の中古の中でどんな立ち位置ですか?」
- 「この個体は、バッテリーやヘッドの状態はどうですか?」
- 「同じ価格帯でもっとおすすめしやすいモデルはありますか?」
店員としても、「これは自信をもっておすすめできる」個体は正直に推したいものです。
モデル名だけにこだわらず、「なぜそれをすすめるのか」を聞いてみると、より納得して選べるはずです。
こんなダイソンはちょっと注意…購入前の要チェック例
バッテリー持ちが明らかに短い個体
中古のダイソンで一番気をつけたいのが、バッテリーのヘタリ具合です。
見た目がキレイでも、「数分で電源が落ちる」「強モードだとすぐ止まる」ような個体は要注意です。
- 店頭で動作確認できる場合は、標準モードで数分動かしてみる
- 強モードにした途端すぐ止まる → バッテリーがかなり弱っている可能性
- バッテリー交換を前提にできる価格かどうかもチェック
「安いと思ったら、バッテリー交換必須レベルだった…」というパターンもあるので、
価格+バッテリー状態をセットで確認するのがポイントです。
ヘッドの回転が重い・異音がする
意外と見落とされがちなのが、クリーナーヘッドの状態です。
ヘッドは床と常に接しているので、ダイソンの中でもっとも酷使されるパーツのひとつです。
- ブラシがゴリゴリ・ガタガタと回る → 内部にゴミ・髪の毛が詰まっている/軸が傷んでいる可能性
- モーター音とは別に「キー」「ガリガリ」といった変な音がする
- ローラーが手で回したときにスムーズに回らない
ヘッドは新品で買い直すとそれなりの価格になるので、
本体価格+ヘッド交換代を考えると、結果的にあまりお得じゃなくなる場合もあります。
ボディやヘッドに大きなヒビ・割れがある
ダイソンはプラスチック部分が多く、落下や強い衝撃でヒビ・割れが入ることがあります。
- ヘッドの首部分や、本体のパイプ接続部にヒビがないか
- ダストボックス周りに大きな欠け・割れがないか
- ガムテープや補修痕で無理やり押さえていないか
見た目だけの問題ならまだしも、空気漏れやパーツ脱落の原因になることも。
割れ・ヒビが大きい個体は、価格と相談して慎重に判断した方が安心です。
異臭がきつい・フィルターが明らかに汚れている
店頭でスイッチを入れたときに、ニオイが強い個体も要注意です。
- 「ホコリっぽい」「カビっぽい」ニオイ → フィルターや内部の汚れが原因のことが多い
- たばこ臭・ペット臭 → 完全に消すのが難しい場合もある
- フィルターが真っ黒で、明らかに交換時期を過ぎている
フィルター交換や徹底クリーニングで改善することもありますが、
ニオイが気になる人は最初から状態の良い個体を選んだ方がストレスが少ないです。
付属品が少なすぎる・欲しいツールが付いていない
中古ならではの「あるある」が、付属品の欠品です。
箱の写真や公式セット内容と比べると、ツールがいくつか抜けていることがよくあります。
- 最低限欲しいヘッド(Fluffy・モーターヘッドなど)が揃っているか
- 壁掛けブラケット・充電器がちゃんと付いているか
- 「全部入り」の名前なのに、中身は必要最低限…なんてことになっていないか
後から純正ツールを買い足すと、意外と高くつくことも。
「本体は安いけど、ツールを揃えたら新品並みの値段」にならないよう、欲しい付属品があるか事前に確認しましょう。
水洗いNG部分が濡れている形跡がある
ダイソンは水洗いできる部分と、絶対に水NGな部分がハッキリ分かれています。
前の持ち主が誤って丸洗いしてしまい、内部に不具合が出ているケースもゼロではありません。
- モーター部分や電極付近に、水滴やサビの跡がないか
- ダストボックス内部に、乾ききっていない水の跡がないか
- ヘッド内部までビシャビシャに濡らされた形跡がないか
見た目ではわかりにくいこともありますが、「全体的に変色やサビが多い」「やけに内部が粉っぽい」など、
違和感を覚える個体は慎重に見た方が安全です。
「安すぎる理由」が説明できない個体
中古のダイソンで一番怖いのは、なぜその価格になっているのかが分からない個体です。
- 同じVシリーズ・同じ世代の中で、ひとつだけ極端に安い
- パッと見はキレイなのに、なぜか価格が妙に低い
- 店員に状態を聞いても、はっきりした説明がない
もちろん「セール品」「在庫整理」など正当な理由のこともありますが、
納得できる説明が得られない場合は、無理にその個体にこだわらないのもひとつの選択です。
迷ったら「状態・バッテリー・ヘッド」の3点を最後にもう一度確認
中古のダイソンを選ぶときは、最終的にこの3つをチェックしてから決めるのがおすすめです。
- 外観の状態:大きな割れ・ヒビ・汚れはないか
- バッテリー:持ち時間/交換前提の価格かどうか
- ヘッド:回転・異音・毛の絡み具合
気になる点があれば、遠慮なく店員に聞いてみてください。
「本当に長く使える一台かどうか」を一緒に確認しながら選んでもらえれば、後悔しにくいダイソン選びができるはずです。
予算別・失敗しにくいダイソン掃除機の選び方まとめ
まずは「中古でいくらまで出せるか」をざっくり決める
ダイソンはシリーズや状態によって、中古でも価格の幅がかなりあります。
最初に「中古でいくらまでなら出してもいいか」をざっくり決めておくと、モデル選びが一気に楽になります。
- 〜2万円前後:初めてのダイソン/サブ機として使いたい
- 2〜4万円前後:メイン機としてしっかり使えるモデルを狙いたい
- 4万円以上:新しめの世代・軽量モデル・上位機種を長く使いたい
この「ざっくり予算ゾーン」を決めてから、シリーズ(V8・V10 など)やヘッド構成を見ていくのがおすすめです。
〜2万円前後:まずは試してみたい人向け
とにかく「ダイソンのコードレスを試してみたい」という方は、このゾーンから探してみるのが現実的です。
- 狙い目:状態の良い V8 シリーズ(Fluffy だとなお良し)
- チェックポイント:
- バッテリーが極端にヘタっていないか(数分で切れないか)
- ヘッドの回転・異音がないか
- 本体に大きな割れ・補修跡がないか
「合わなければ、またリサイクルショップに売って買い替える」という選択肢も取りやすい価格帯なので、
入門用・お試し用としては十分アリなゾーンです。
2〜4万円前後:メイン機としてしっかり使いたい人向け
「せっかく買うなら、ちゃんとメインの掃除機として使いたい」という方は、この価格帯が本命になりやすいです。
- 狙い目:
- V10 Fluffy / V11 Fluffy(フローリング中心のご家庭)
- カーペット多めなら Animal/モーターヘッド付き構成も候補
- チェックポイント:
- 今の家の広さに対して、バッテリー持ちが足りそうか
- 床の種類(フローリング or カーペット)がヘッドと合っているか
- 付属品(充電器・ブラケット・メインヘッド)がちゃんと揃っているか
このゾーンなら、「価格」「性能」「使いやすさ」のバランスが取りやすく、
リサイクルショップ店員としてもおすすめしやすい“本命ゾーン”です。
4万円以上:長く使う前提で「いい一台」を選びたい人向け
「長くガッツリ使うから、多少高くても新しめがいい」という方は、4万円以上のゾーンも検討する価値があります。
- 狙い目:
- V12 Slim などの軽量・新しめシリーズ
- V15 クラスの高性能モデル(状態良好な個体を厳選)
- チェックポイント:
- 新品との差額(「あと◯円で新品」レベルなら、新品も検討)
- 保証の有無・店舗独自の動作保証期間
- バッテリー状態と、今後交換する可能性も含めたトータルコスト
「毎日使う」「しっかり投資してもいい」という前提なら、
このゾーンで状態の良い個体を一台しっかり選ぶのもおすすめです。
予算に関係なく意識したい「3つの優先順位」
どの予算帯で探す場合でも、最後は自分にとっての優先順位をはっきりさせておくと、後悔しにくくなります。
- 軽さ>パワー … 子育て世帯/腕に負担をかけたくない方
- パワー>軽さ … 広い家/カーペット・ラグ多めの方
- 価格>新しさ … まずはお試しで使ってみたい方
このうちどれを一番優先するかを決めてから、予算内の候補を絞り込むと、選ぶスピードも納得感もアップします。
最後に:中古ならではの「状態」と「価格のバランス」を重視しよう
ダイソンの中古選びで大事なのは、型番だけで決めないことです。
同じV10でも、「ほぼ使われていない美品」と「毎日ガンガン使われた個体」では、実力も寿命も違ってきます。
- シリーズ(Vいくつか)とヘッド構成で「スペック」を把握
- バッテリー・ヘッド・外観で「状態」をチェック
- そのうえで「中古価格」と見比べて、お得かどうかを判断
気になるモデルがあれば、ぜひお店のスタッフに、
「この価格と状態なら買いですか?」と遠慮なく聞いてみてください。
リサイクルショップを上手に活用しながら、自分の暮らしと予算に合った一台を見つけていきましょう。
出張買取MAXでは、ダイソンの掃除機も取り扱っております。
ご購入・ご売却いずれの場合も、お困りの際はどうぞお気軽にお問い合わせください。





